【身近な春の花】ツツジの蜜を吸うのは危険?種類や花言葉、意外な歴史まで徹底解説!

春になると、私たちの身近な道端や公園を鮮やかに彩ってくれる「ツツジ」。

ひーくんやあおくんとお散歩をしていると、「パパ、このお花きれい!」と立ち止まることも多いのではないでしょうか。

子供の頃、学校の帰り道にツツジの花を摘んで蜜を吸った思い出があるパパやママも多いかもしれませんね。しかし、実はその行動、今では「NG」とされているのをご存知ですか?

今回は、身近なようで意外と知らない「ツツジ」について、日本の歴史から花言葉、地域による違い、そして海外での人気事情まで、徹底的に深掘りして解説していきます!

日本のツツジはいつから咲いているの?

私たちが当たり前のように見ているツツジですが、日本における歴史は非常に古く、実は日本は世界有数の「ツツジ王国」なのです。ここでは、ツツジと日本人の長い関わりの歴史を紐解いていきましょう。

• 万葉集にも登場する古い歴史

• ツツジの歴史は古く、なんと8世紀に編纂された日本最古の和歌集『万葉集』にも、ツツジを詠んだ歌が9首も収められています。

• 当時は観賞用に植えられていたというよりも、山野に自生している美しいヤマツツジなどを愛でていたと考えられています。古くから日本人の原風景に溶け込んでいた花なんですね。

• 平安時代には庭園の主役に

• 平安時代になると、貴族たちが自分たちの庭にツツジを植えて楽しむようになりました。

• この頃から「自然の山から美しい花を生活圏に持ち込む」という園芸の第一歩が始まっています。

• 江戸時代に大ブーム到来!

• ツツジが庶民の間で爆発的な人気を誇るようになったのは、園芸文化が花開いた江戸時代です。

• 武士から庶民までこぞって品種改良を行い、数百種類もの新しいツツジが生み出されました。

• 1692年には、伊藤伊兵衛という園芸家が『錦繍枕(きんしゅうまくら)』というツツジの専門書を出版するほどの熱狂ぶりでした。現代の園芸品種の多くも、この江戸時代にルーツを持っています。

• 現代の街を彩るツツジ

• 現在、道路の植え込みや公園にツツジが多いのは、「排気ガスや大気汚染に強い」「乾燥に強い」「刈り込みに耐える(形を整えやすい)」という、非常にタフな性質を持っているためです。

• 美しさと強さを兼ね備えているからこそ、現代の都市部でも大活躍しているのです。

ツツジの花言葉と由来は?

色鮮やかなツツジには、春の訪れを祝うような素敵な花言葉がつけられています。お散歩中に「この赤いお花はね…」と、子供たちに教えてあげるのにもぴったりです。

ツツジ全体の花言葉

ツツジ全体の花言葉は「節度」「慎み」です。

次々と美しい花を咲かせながらも、決して出しゃばらず、日本の風景に静かに調和する奥ゆかしい姿から名付けられたと言われています。

色別の花言葉

ツツジは色によって花言葉が異なります。

• 赤いツツジ:「恋の喜び」

• 春の陽気の中で、情熱的で鮮やかな赤い花を一斉に咲かせる様子から、燃え上がるような恋心を連想してつけられました。

• 白いツツジ:「初恋」

• 純白で汚れのない花の姿から、「初恋」というピュアな花言葉がつけられています。真っ白なツツジを見ると、心が洗われるような気がしますね。

• ピンクのツツジ:「愛の喜び」

• 赤よりも少し優しいピンク色は、愛情に満ち溢れた温かい感情を表しています。家族愛を伝えるのにもぴったりの色です。

「ツツジ」という名前と漢字の由来

名前の由来

• 花が筒状になっているから「筒咲き(つつざき)」が転じたという説や、次々と連なって咲くから「続き(つづき)」が変化したという説が有力です。

• 漢字の由来(躑躅)

• ツツジを漢字で書くと「躑躅」という非常に難しい字になります。これは「てきちょく」とも読み、「行っては止まる」「足踏みする(躊躇する)」という意味があります。

• 実は一部のツツジには毒があり、「羊がツツジを食べて毒にあたり、足踏みしてうずくまってしまった」という中国の言い伝えが由来になっていると言われています。

ツツジの言い方、西日本と東日本

「東日本と西日本でツツジの言い方が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、「ツツジ」という呼び方自体は全国共通です。西日本に行っても東日本に行っても、ツツジはツツジと呼ばれます。(※少しややこしいですが「サツキ」もツツジの一種です)

しかし、「ご当地の身近な野生ツツジの種類(顔ぶれ)」が東と西で大きく異なるため、地元の人々が思い浮かべる「ふるさとのツツジの姿」には明確な違いがあります。

東日本で馴染み深いツツジ

• ヤマツツジ

• 東日本の山野を代表するツツジです。朱赤色やレンガ色の花を咲かせ、関東の山々をハイキングしているとよく見かけます。

• トウゴクミツバツツジ

• 名前に「東国(関東地方)」とついている通り、東日本の太平洋側に多く自生しています。葉が出る前に赤紫色の花を咲かせるのが特徴です。

西日本で馴染み深いツツジ

• コバノミツバツツジ

• 関西地方の里山で春一番に咲くツツジといえばコレです。ソメイヨシノ(桜)よりも早く、山肌を鮮やかなピンクや赤紫色に染め上げます。西日本の春の風物詩です。

• キリシマツツジ

• 九州の霧島山周辺に自生するミヤマキリシマなどがルーツです。小ぶりで真っ赤な花を密集して咲かせ、西日本の庭園で非常に愛されています。

このように、「ツツジ」と一口に言っても、関東の人がイメージするツツジと、関西や九州の人がイメージするツツジは、昔から少し違っていたというわけですね。

ツツジは海外では人気なの?

「ツツジは日本の花」というイメージが強いですが、実は海外でも大人気です!

日本や中国原産のツツジは、ヨーロッパに渡って華麗な変身を遂げ、世界中で愛される花になりました。

• 海を渡ったツツジ

• 19世紀(江戸時代の終わり頃)、植物プラントハンターたちによって、日本のツツジがヨーロッパ(特にイギリスやベルギー)へと持ち込まれました。

• 常緑で冬でも葉が落ちず、春に美しい花を咲かせる日本のツツジは、ヨーロッパの貴族や園芸家たちに大絶賛されました。

• 「アザレア」としての凱旋

• ヨーロッパで室内観賞用として品種改良が重ねられたツツジは、フリルがついたようなゴージャスな八重咲きの花になり、「アザレア(西洋ツツジ)」と呼ばれるようになりました。

• このアザレアが明治時代以降に日本に逆輸入され、現在では冬から春にかけてお花屋さんの店頭を華やかに飾っています。

• マスターズ・トーナメントとツツジ

• ゴルフの世界最高峰の大会、アメリカの「マスターズ・トーナメント」が開かれるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ。ここのコースの13番ホールは「アザレア(Azalea)」と名付けられています。

• 春の大会中、コース脇に数千本ものツツジが一斉に咲き誇る映像は、世界中のゴルフファンにとって春の象徴となっています。

ツツジの種類と色合い

世界中に存在するツツジの仲間は、原種だけでも1000種類以上、園芸品種を含めると数え切れないほど存在します。ここでは、私たちの身近で見ることができる代表的なグループをご紹介します。

代表的なツツジのグループ

• クルメツツジ(久留米躑躅)

• 特徴: 花が小ぶりで、木全体を覆い尽くすようにギュッと密集して咲くのが特徴です。江戸時代に福岡県の久留米で品種改良されました。

• 色合い: 赤、ピンク、白など非常に多彩。満開時は葉が見えなくなるほど咲き誇ります。

• ヒラドツツジ(平戸躑躅)

• 特徴: 公園や街路樹で一番よく見かける、花も葉も大きい「ザ・ツツジ」です。長崎県の平戸で発達したためこの名がつきました。

• 色合い: ピンク、白、紫がかったピンクなど。大きくて立派な花が魅力です。

• サツキ(皐月)

• 特徴: ツツジの一種ですが、他のツツジが咲き終わった後、1ヶ月遅れの5月(旧暦の皐月)に咲くため「サツキ」と呼ばれて区別されます。葉が小さく、盆栽としても大人気です。

• 色合い: 赤、白、ピンクのほか、1本の木から複数の色の花を咲かせる(咲き分け)品種も多いです。

• アザレア(西洋ツツジ)

• 特徴: ヨーロッパで品種改良された温室育ちのツツジ。花びらが重なった八重咲きや、フリルのような縁取りがあるのが特徴です。

• 色合い: 非常に鮮やかなピンク、赤、白、グラデーションなど、洋風でゴージャスな色合いです。

ツツジの蜜を飲んでいたのは昔の話!今はNGな理由

パパさん、ママさん世代の中には、「子供の頃、ツツジの花をスポッと抜いて、根元の甘い蜜をチュウチュウ吸っていたなぁ」と懐かしく思い出す方もいるでしょう。

しかし、ひーくんやあおくんに「パパもやってたから飲んでごらん」と教えるのは絶対にNGです!

• ツツジには「毒」を持つ種類がある!

• 日本の山野に自生し、庭木としても植えられることがある「レンゲツツジ」という種類には、グラヤノトキシンという強力な毒が含まれています。

• 花、葉、茎、そして「蜜」にもこの毒が含まれており、誤って口にすると、吐き気、下痢、めまい、最悪の場合は呼吸困難や不整脈を引き起こす危険な植物です。(漢字の由来になった「羊が足踏みする」ほどの毒です)

• 種類を見分けるのはプロでも難しい

• 「じゃあ、毒のない種類のツツジの蜜なら吸ってもいいの?」と思うかもしれませんが、街中に植えられている何百種類ものツツジの中から、安全なものと危険なものを素人が正確に見分けるのは至難の業です。

• 排気ガスや殺虫剤の危険性

• 毒性だけでなく、道路沿いのツツジには車の排気ガスがたっぷり付着していますし、公園のツツジには害虫駆除のための殺虫剤が散布されていることが多々あります。

• 子供たちには「見るだけ」を教えよう

• 昔はおおらかな時代でしたが、今は安全第一です。ひーくんやあおくんには、「お花の蜜は虫さんたちのご飯だから、私たちは目で見て楽しもうね」と教えてあげるのがベストな親の対応と言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段何気なく通り過ぎているツツジも、深掘りしてみると驚くべき歴史や知識がたくさん詰まっていました。

• 万葉集の時代から日本人に愛され、江戸時代に大ブームを巻き起こした。

• 花言葉は「節度」「慎み」。「恋の喜び」「初恋」など色ごとの意味もある。

• 呼び方は全国で「ツツジ」だが、東と西で馴染み深い野生種が異なる。

• 海を渡って「アザレア」となり、世界中で大人気の花になった。

• 昔は蜜を吸っていたが、毒や農薬の危険があるため現在は絶対にNG!

春のお散歩のとき、この記事で知った豆知識をぜひ子供たちに教えてあげてください。

「パパ、物知りですごい!」と、尊敬のまなざしを向けてくれるかもしれませんよ!

美しいツツジの季節を、ぜひご家族で安全に、そして楽しく満喫してくださいね。

投稿者 ひーくんあおくんパパ

子育てとお出かけ、体験などのブログを書いているひーくんあおくんパパです。35歳仕事は介護福祉士の資格を持っており病院にて勤務しております。