介護職が知っておきたいこと『入浴編』

福祉介護関連

皆様お元気に過ごされていますでしょうか?

最近は花粉症や3月卒業の季節になり何かしらのイベントが多くあると思いますが、皆様はどんな3月を過ごされていますか?

ちなみに私は、幼稚園卒業、小学校卒業、入学、中学校入学があり凄く準備でバタバタしております。

では今回は介護職が知っておきたい事『入浴編』ということで皆様に高齢者の患者様、利用者様に対しての入浴業務とはなんぞや?ということでお話していこうと思います。

入浴とは?

まず皆さんはお風呂に入りますでしょうか?

入浴には様々な効果があるのを私たちは知らず知らずにお風呂に入って効果を取得しているのですがどんな効果があるのかをみていきましょう!

①洗浄作用

汚れた部分を洗い流し、清潔に保つことを言います。

目的としては。。。

汚染した部分を洗い流し、清潔に保つ

皮膚のバリア機能の維持

感染症予防

体調や皮膚トラブルにいち早く気付く事が可能

②粘性、抵抗性作用

入浴時にお水に阻まれる作用で、筋トレやストレッチに効果があります。

では効果があるのか見ていきましょう☝️

①疲労回復

②肩こりや腰痛、筋肉痛の緩和

③睡眠の質の向上

④イライラの解消

⑤体臭の軽減

次に入浴の効果を高めるための方法としては。。。

疲れを取るためには、ぬるま湯(38.0~40℃)に全身浴で20分程度浸かる

短時間の高温浴(42℃~44℃)は交感神経を刺激して心身の活動的にする

入浴剤にてリラックス効果を高める

入浴後は体を冷やさないようにする

③温熱作用

温かい湯に浸かることで身体が温まり、血管が広がる効果です。

温熱作用の効果としては。。。

血管が広がり、血行が良くなる

酸素や栄養が全身に行きわたる

新陳代謝が活発になる

筋肉が緩み、関節の緊張が和らぐ

神経の過敏性が抑えれる

副交感神経が優位な状態となる

体の修復やリラックス効果が得られる

④静水圧作用

静水圧作用は、水に浸かった時にかかる圧の事で、むくみの解消や血行の改善に役立ちます

しかし介護、看護の現場では静水圧作用の危険性にも配慮しなくてはなりません

まず静水圧作用の効果としては。。。

むくみの解消、水圧で末端に溜まっていた血液や体液を心臓に押し戻すため下肢のむくみが軽減します

血行の改善が見られ、水圧により心臓の動きが活発になり抹消循環が改善されます

肺機能の改善が見られ、入浴時お腹にかかった圧力により横隔膜が押し上げられるため肺の容量が少なくなり呼吸数が増加する

介護職員
介護職員

ここでは静水圧作用の危険性を説明するぞ!

静水圧作用による危険性?!

循環器疾患や呼吸器疾患の患者などは、肩までお湯を浸かると心拍数や呼吸数が多くなる危険性がある

浴槽内において立位を取ると静水圧が解除され、心拍出量が少なくなり失神やめまいを生じることがある

入浴時には危険もすぐ近くに起こり得る可能性を十分理解しておきましょう☝️

⑤浮力作用

浮力作用は水やお湯に浸かると身体が軽くなる現象です

メリットとしては。。。

身体が軽くなることでだるさを感じにくくなる

心身ともにリラックスできる

筋肉の増量に向いている

肩こりや腰痛の予防に役立つ

リウマチや神経痛の痛みを感じにくくなる

浮力作用の利用方法

広い湯船や深い湯船が効果的

入浴剤を入れたお湯は比重が大きくなる為浮力がさらに増加する

足や腕を浮かせてみたりゆっくり腰を曲げたり伸ばしたりしてみたりすると浮力がどのくらい聞いているのか実感できる

入浴介助時に気をつけること

患者様や入居者様の入浴準備が整いいざお風呂に行くぞーとなると思いますが、ここで1つポイントと注意事項のおさらいをしておきましょう

まずは。。。

①当日入浴を行う方の情報収集を行うこと

(前日や3日以内に発熱や嘔吐、バイタルの異常がなかったかの確認を行います)

介護職員
介護職員

必ず患者様情報は頭に入れて業務を行うともしもの事故も未然に防げる場合があるぞ

②入浴時には自身で出来ることは自身で行っていただき、拭く、洗うなどの清潔行為を行っていただく

(その際無理強いはせずにその方の当日の体調を見極めて介助を行うのが良いと思います)

介護職員
介護職員

介助してあげたい気持ちもわかるが、出来ることまで出来なくなるなってしまうんだ

③入浴介助時には決して一人では行わずに複数名のチームとして行う

(入浴時の移乗や体を洗っているとき入浴中、上がるときすべてにおいて患者様利用者様が体調の変化を訴える場面が潜んでいます)

介護職員
介護職員

転倒や溺れるリスク、やけど、血圧変動、嘔吐、呼吸の異常など様々な状態変化のリスクがあることを覚えておこう

入浴準備を行う

入浴準備を行う手順としては。。。

①医師、看護師からの入浴指示の確認

②入浴時必要な物の準備

③浴室、脱衣所の準備

④浴槽内にお湯を張る

⑤患者様誘導・入浴介助

⑥入浴後・着替え・誘導

基本的には、どの病院や施設でもこのような流れになっていると思います

では①から順にどのようにしていくかを見ていきましょう

①は週間予定などで当日割り振られている患者様、入居者様の体調や割り振りが変わってないかの確認を行ってください

②準備に関しては、入浴後に着る衣類、タオルの準備やドライヤー、身体を洗うシャンプー、タオルを準備します。

まれにゴシゴシタオルを使用される方もいますが、基本的に剥離したらいけないのでゴシゴシタオルは使用しません。

③他浴室や脱衣所などで使用する滑り止めマットや入浴用の椅子なども準備します

浴室、脱衣所、患者様が移動を行う場所は温度を一定してヒートショックの予防を行いましょう

目安は26℃程度

介助者に関しては、タオル2枚、入浴着、入浴着の上に着る防水エプロン、クロックスなどを準備しておくと良いでしょう

④浴槽内にお湯を張る際は、浴槽にお湯を入れる前に蛇口からお湯を出し前腕の内側にて熱さを確認する

手の甲での確認は熱の感じ方が鈍く、お湯が熱くなりすぎるため前腕の内側で温かいくらいの感覚がベストといえます。

基本的には38℃~41℃が目安となりお湯は半分程度を目安とする

⑤患者様、入居者様の移動を行う際は本人確認と当日入浴なのかを行い誘導を行います

入浴時に拒否がある患者様や入居者さまに関しては事前にお知らせをしたり、看護師へ報告やスタフッフ同士でどうしたらスムーズにはっていただけるかを考えなくてはいけません

入浴介助については

脱衣を行い→入浴者の腕で温度を確かめてから患者様、入居者様の足元からお湯をかけ→髪→身体→全身の順番で洗っていきます。

浴槽に入る際はしっかり体についた洗剤をおとしてから、浴槽に誘導を行います。

浴槽の中に入浴用の椅子や滑り止めマットを引いておくと安全ですね👍

⑥最後に浴槽から上がり、着衣の手順としては、上がる際にふらつきや転倒が多くみられるので注意が必要です。

手順としては。。。

脱衣所に誘導を行い、身体を拭き着衣を行う

水分摂取を促し、部屋へ誘導を行う

他のスタッフへ報告を行い、必要な場合は記録などを行う

最後に浴室の片付けを行う

無事に入浴介助終了となります😊

まとめ

今回は介護職の知りたい事(入浴編)として書いていきましたがみなさまどうでしたでしょうか?

入浴介助一つでもいろいろな知識が必要なのだとつくずく考えさせられます

患者様、利用者様が安全に入浴をできるように、また見直しなどに私のブログが約にたてたら嬉しく思います。

本日もひーくんあおくんパパのブログを見ていただきありがとうございました!

ひーくんあおくんパパ

子育てとお出かけ、体験などのブログを書いているひーくんあおくんパパです。35歳仕事は介護福祉士の資格を持っており病院にて勤務しております。

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