こんにちは!ひーくんあおくんパパです。
子育てをしていると、本当に日々色々なことが起きますよね。その中でも、親として最も肝を冷やす出来事の一つが「子供の熱性けいれん」ではないでしょうか。
突然、我が子が白目をむいてガクガクと震え出し、呼びかけても反応しない……。「このまま死んでしまうのではないか」と、パニックにならない親はいません
以前の記事で私の息子が痙攣した時のお話と我が家ではバイタルノートを作成してお医者さんとスムーズなやり取りが出来るようにしていると書きました。しかし職場にてまだ熱性痙攣に対しての偏見を言っておられる方がおり少し悲しい気持ちになり再度見返しての意味も込めて書いております
今回は、いざという時に我が子の命を守り、そして親自身が少しでも冷静に対応できるよう、熱性けいれんの基礎知識から、重度・軽度の見極め、救急車を呼ぶ基準、そして予防薬「ダイアップ」のリアルな副作用と看病の心得まで、徹底的にまとめました。
「もしも」の時のために、ぜひ最後まで読んでブックマークしておいてくださいね
そもそも熱性痙攣ってなに?
熱性けいれんとは、主に生後6ヶ月から5歳くらいまでの乳幼児期に、発熱(通常は38度以上)に伴って起こる発作のことです。
子供の脳はまだ未熟なため、急激な体温の上昇に脳の神経細胞が過剰に反応してしまい、ショートしたような状態になることで引き起こされます。
熱性けいれんの主な特徴
• 発症しやすい年齢: 生後6ヶ月〜5歳頃(特に1〜2歳に多い)
• 発症する確率: 日本の子供の約7〜10%(約10人に1人)が経験すると言われています。決して珍しいものではありません。
• 起きやすいタイミング: 熱の出始めで、急激に体温が上がる時に起こりやすいです。
目の前でけいれんを見ると本当に恐ろしいですが、実はその多くは脳に後遺症を残すようなものではなく、年齢とともに自然に起こらなくなっていく良性のものです。しかし、「良性だから安心」と片付けることはできません。なぜなら、中には重大な病気(髄膜炎や脳炎など)が隠れている場合もあるからです。
熱性痙攣の型について(軽度・重度の判断基準)
熱性けいれんには、大きく分けて「単純型(軽度)」と「複雑型(重度)」の2つの型があります。病院を受診した際、医師はこの型を基準にして今後の対応や予防薬の必要性を判断します
ちなみに私は次男が複雑型で三男が単純型でした
親として「どのような状態だったか」をしっかり観察し、医師に伝えることが非常に重要です。
1. 単純型熱性けいれん(一般的なもの・軽度)
大多数の子供が経験するのがこちらのタイプです。
• 持続時間: 5分以内(多くは2〜3分で自然に治まります)
• 発作の形: 左右対称の全身けいれん(両手両足がガクガクする、あるいは全身がピーンと突っ張る)
• 回数: 24時間以内に1回しか起こらない
• 発作後: けいれんが治まった後、少し眠ったあとにスッキリと目を覚まし、泣いたり普段通りの反応を見せます。
2. 複雑型熱性けいれん(要注意・重度)
以下のうち、1つでも当てはまる場合は「複雑型」と分類され、より詳しい検査や継続的なフォローアップ、予防薬の処方が必要になるケースが多いです。
• 持続時間: 15分以上と長く続く
• 発作の形: 身体の一部だけがけいれんする(右半身だけ、左腕だけなど)、または左右でけいれんの仕方が非対称である(部分発作)
• 回数: 24時間(または1回の発熱期間中)に、2回以上繰り返す
• 発作後: けいれんが終わった後も、意識がなかなか戻らない、麻痺が残るなどの異常が見られる
【パパからのアドバイス】
けいれんが起きたら、パニックになる気持ちをグッとこらえて「時計を見る(何分続いたか)」「動画を撮る(どんな動きか)」の2点を行ってください。スマホのカメラで撮影した動画は、救急隊や医師にとって何よりの診断材料になります
しかし最初に痙攣状態の我が子を見たら出来ない確率の方が高いと思います。夫婦でいる場合は、役割を決めて救急隊に電話し救急要請し指示を聞く、片方は撮影しながら救急隊の指示を実行するなどの役割が重要です
今の時代はすぐに救急車!子供の痙攣は躊躇せず呼ぼう
昔の育児書や一部のガイドラインでは、「けいれんが起きても5分は様子を見ましょう。5分以上続いたら救急車を呼びましょう」と書かれていることがあります。
しかし、ひーくんあおくんパパとしては、「初めてのけいれん」や「親がパニックになって状況判断ができない時」は、今の時代、迷わずすぐに救急車(119番)を呼んでいいと強くお伝えしたいです。
なぜすぐに救急車を呼ぶべきなのか?
• 素人に「5分」の判断は不可能に近い: 目の前で我が子が白目をむいて呼吸が止まりかけている状態での「5分」は、永遠のように長く感じます。時計を冷静に見つめて5分待てる親はなかなかいません。
• 重大な病気の可能性を否定できない: それが単なる「熱性けいれん」なのか、それとも「髄膜炎」や「急性脳症」などの命に関わる病気によるけいれんなのか、素人には絶対に判断できません。
• 窒息や怪我のリスク: 嘔吐したものが喉に詰まったり、激しい動きで頭をぶつけたりする二次被害を防ぐためにも、プロの指示と助けが必要です。
救急車を呼ぶ時のポイント・伝えるべきこと
119番に電話をかけたら、深呼吸をして以下のことを伝えてください。
1. 「救急です。子供がけいれんを起こしています」
2. 住所(今いる場所)
3. 子供の年齢・性別
4. いつからけいれんが始まったか(持続時間)
5. 現在の状況(まだ続いているか、意識はあるか、熱は何度くらいあるか)
けいれんが起きている間は、絶対に子供の口の中に指を入れたり、舌を噛まないようにとタオルを詰めたりしないでください。窒息の原因になり大変危険です。顔を横に向けて(気道を確保して)、衣服を緩め、安全な場所で見守るのが鉄則です
痙攣予防薬について知ろう
初めての熱性けいれんを経験して病院に行くと、「今後の熱の時のために」とけいれん予防薬について説明を受けることがあります。
予防薬はすべての子供に必要なわけではない
実は、熱性けいれんを起こしたからといって、必ずしも全員に予防薬が処方されるわけではありません。単純型で1回しか起こしていない場合は、「経過観察(次また熱が出てもまずは様子見)」となることがほとんどです。
予防薬が処方される主な基準
• 以前に15分以上続く長いけいれん(遷延性発作)を起こしたことがある
• 複雑型熱性けいれんの基準を満たしている
• 親や兄弟にてんかんの人がいる、または発育に遅れがあるなどの基礎疾患がある場合
• 短期間に何度も熱性けいれんを繰り返している(例:1年間に3回以上など)
医師が「この子は予防薬を持っておいた方がいい」と判断した場合に処方されます。
意外と知らない痙攣予防薬「ダイアップ」について
けいれん予防薬として、日本の小児科で最も一般的に処方されるのが「ダイアップ坐剤(一般名:ジアゼパム)」です。
お尻から入れるお薬(坐薬)ですね。しかし、この薬、正しく使うにはちょっとしたコツと知識が必要です。
ダイアップの正しい使い方とタイミング
ダイアップは、「熱が上がり切ってから」ではなく、「熱が上がり始めるタイミング」で使うのが最大のポイントです。
• 第1回目の投与: 発熱に気づいた時、体温が「37.5℃」または「38.0℃」を超えた時点ですぐに1個目をお尻に入れます。(※基準の体温はかかりつけ医の指示に従ってください)
• 第2回目の投与: 1回目を入れてから「8時間後」に、まだ熱が38度以上ある場合は2個目を入れます。
なぜ8時間後なのか?それは、ダイアップの薬の血中濃度(効き目)が関係しています。1回目を入れてから約8時間経過すると薬の効果が落ちてくるため、そこで2回目を追加することで、熱が上がり下がりしやすい「発熱からの最初の24時間」をしっかりカバーできるからです。
※もし、解熱鎮痛剤(アンヒバやカロナールなどの熱冷ましの坐薬)も一緒に使う場合は、必ず先にダイアップを入れてください。ダイアップを入れてから「30分以上」間隔を空けてから、解熱剤の坐薬を入れます。(解熱剤の油分でダイアップの吸収が悪くなるのを防ぐためです)
ダイアップ入れたら身体はどうなる?

ダイアップは、脳の神経の過剰な興奮を強制的に抑え込み、筋肉の緊張を緩める強いお薬(抗不安薬・抗けいれん薬の仲間)です。
そのため、けいれんを予防できるという絶大なメリットがある反面、子供の身体にはハッキリとした変化が現れます。
ダイアップを入れた後の主な身体の変化
• 強烈な眠気: 薬が効いてくると、脳がリラックス状態になり、とろんとしてきて深く眠り込んでしまうことが多いです。
• 筋肉の脱力: 筋肉の緊張を解く薬なので、身体がフニャフニャになります。抱っこした時に、普段より重く感じたり、首の座りが悪くなったように感じることがあります。
• 足元のふらつき: これが一番顕著です。歩ける月齢の子でも、千鳥足のようにフラフラしたり、立てずにへたり込んでしまったりします。
• ろれつが回らない・機嫌が悪い: ぼーっとして言葉が上手く出なかったり、薬の不快感や熱の辛さで異常にグズったりすることがあります。
初めてダイアップを使った親御さんは、我が子が急にフラフラのフニャフニャになるのを見て「薬のせいでおかしくなってしまったのでは!?」と心配になりますが、これは薬が正常に効いている証拠(作用)でもあります。薬が抜ければ必ず元に戻るので安心してください。
必ず副作用の確認と子供の見守りを怠らない理由
ダイアップ使用後は、前述したような「ふらつき」や「眠気」といった副作用がほぼ確実に出ます。だからこそ、親は絶対に子供から目を離してはいけません。
見守りを怠ってはいけない最大の理由
1. 転倒・転落事故の防止:
トイレに行こうとして立ち上がり、フラフラと倒れて家具の角で頭を打つ。ベッドやソファから転げ落ちる。階段から転落する。これらが最も危険です。ダイアップを入れている期間は、歩かせずになるべくハイハイで移動させたり、親が抱っこして移動させる必要があります。
2. 誤嚥(ごえん)・窒息の防止:
薬が効いてボーッとしている時に食事や水分をとらせると、うまく飲み込めずに気管に入ってむせたり、最悪の場合は窒息する危険があります。食事は完全に目が覚めている時に、消化の良いものを少量ずつ与えてください。
3. 意識障害との見極め:
「薬で眠っているだけ」なのか、「熱による脳炎・脳症などで意識レベルが低下している」のか、親が常に観察して判断する必要があります。つねったり、大きな声で呼んだりしても全く反応しない、呼吸がおかしい場合は、すぐに病院に連絡してください。
グズリも寝ないのもしょうがないと割り切る、家事をしない看病とは?
さて、ここからがリアルな親の闘いです。
熱で苦しい上に、ダイアップの副作用でフラフラ・ボーッとする不快感。子供の機嫌が良くなるわけがありません。
「ずっと抱っこじゃないと泣き叫ぶ」
「夜中も1時間おきに起きてグズる」
「布団に置こうとすると背中スイッチが発動して大号泣」
これが、熱性けいれん予防中のリアルな夜の姿です。
こんな時、パパとママに強く言いたいのは、「今はグズるのも、寝ないのも、しょうがない!」と完全に割り切ることです。
「家事をしない看病」のすすめ
子供の命と安全を守るための見守りで、親の体力と精神力は極限まで削られます。この期間は、家事なんて一切やらなくていいんです。
• ご飯は作らない: 宅配ピザ、UberEats、レトルト、冷凍食品、なんでもOKです。親が倒れたら元も子もありません。
• 掃除・洗濯は後回し: 部屋が散らかっていても、1日2日洗濯をサボっても死にません。今は「子供のそばに寄り添うこと」が最優先のミッションです。
• 洗い物を出さない工夫: 割り箸や紙皿を使って、食べ終わったら捨てるだけにしましょう。
• 夫婦でシフトを組む: パパもママも両方徹夜をすると共倒れします。「0時から4時はパパが見る」「4時から8時はママが見る」など、別室で完全に耳栓をして眠る時間を作ってください。
「あれもこれもやらなきゃ」という執着を捨てて、「今はただ、この子が安全に息をして、発作を起こさずに朝を迎えられれば100点満点!」と自分自身に言い聞かせてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は子供の熱性けいれんとダイアップについて、かなり深掘りしてお伝えしました。
• 熱性けいれんは誰にでも起こり得るもの。
• 軽度(単純型)か重度(複雑型)かの判断のためにも、時間は計り、可能なら動画を撮る。
• パニックになったら迷わず119番(救急車)を呼んでOK!
• 予防薬「ダイアップ」は熱の上がり始め(37.5℃または38.0℃)にすぐ入れる。2回目は8時間後。
• ダイアップを入れると「ふらつき・眠気」が出るため、転倒や誤嚥に細心の注意を払う。
• 看病中は家事を一切放棄し、安全確保と子供のそばにいることだけを最優先にする。
子供が苦しんでいる姿を見るのは、親として身を切られるような辛さがありますよね。代わってあげたいと何度思うことか。
でも、知識という「武器」を持っていれば、いざという時に我が子をしっかり守り抜くことができます。
全国のパパママ毎日本当にお疲れ様です。熱が出た夜は長く険しいですが、必ず朝は来ます。無理をせず、頼れるものには全部頼って、この試練を一緒に乗り越えていきましょう!

